■ vol.1『タヒチ』記録

2005年07月24日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 6

     マサコの回想。

マサコ   「(目をつむりながら)あの、お久しぶりです、お元気、でしたか、って覚えてるかな?」

モモエ   「忘れる訳ないだろ、心中した仲じゃん」

マサコ   「死んで、なかったんだ」

モモエ   「勝手に殺すなよ、部長こそイキナリ転校したりするから、心配してたんだぜ」

マサコ   「そう、だったんだ」

ジュンコ  「今、何やってんの?」  

マサコ   「え、うん、派遣でつまらない事務の仕事とか、してる」

ジュンコ  「オーエルかよスゲーじゃん、俺なんかコレだし」

マサコ   「似合ってる」

ジュンコ  「ひでえな」

マサコ   「ごめん」

 

モモエ   「なあ覚えてる? 1999年の約束」

マサコ   「うん、ちょうど今。あ、恐怖の大王は降ってきそうにないけど」

モモエ   「でも半分は約束守ったよ、今、オレたち一緒にいる」

マサコ   「それで口説いてるつもり?」

 

ジュンコ  「マサコ、どうしても君に話したいことがあるんだ」

マサコ   「今じゃなきゃダメなの? 仕事忙しいって言ってるでしょ」

ジュンコ  「いや、だから、俺と、結婚してくれないかな」

マサコ   「え? あ、はい。やだ、即答だアタシ、うわ」

 

モモエ   「新婚旅行、どうする?」

マサコ   「いいよ、好きなところで」

モモエ   「じゃあタヒチは? いっそ結婚式も二人だけで挙げようか、向こうで」

マサコ   「それ素敵! でも正確には、三人、かな」

モモエ   「え、もしかして俺パパか? やった!」

マサコ   「うん」

 

ジュンコ  「男の子ならアトム、女の子ならウラン、これで決まりだな」

マサコ   「アトムはいいけどウランはやめて、いいイメージないもん」

ジュンコ  「早く生まれて来ないかな」

マサコ   「気が早いよ、飛行機の中で生まれちゃったらどうするの?」

 

モモエ   「マサコ、ここにいろよ、絶対に席を離れちゃダメだ」

マサコ   「待って、行かないで。ねえ、バカなことやめて」

モモエ   「大丈夫、俺は君のヒーローだろ? 向こうだって人間だよ、話せばわかるさ、きっと」

マサコ   「話すって、全然英語とかできないじゃん。ねえ待って、オダギリ君!」

     

 

マサコ目を開く。元の浜辺に佇む三人。

     間。

マサコ   「嫌だ、嫌だ、ウソに決まってる」

モモエ   「やっと思い出した?」

マサコ   「こんなのデタラメだ」

ジュンコ  「じゃあ、なぜそんなに苦しんでるの?」

マサコ   「そうだ、きっとアタシ、お腹が空き過ぎて変な夢を見てるんだ、だって〜〜」

二人    「ぐぉーん、ぐぉーん、ぐぉーん〜〜〜」

     と二人、突然ジャンボジェット機になりマサコの回りを飛び始める。

マサコ   「やめて、そうじゃない。アタシはモモエとジュンコと三人で旅行に来て、それで〜〜」

モモエ   「(立ち止まり)人質に取られた子供を助けようと、一人でテロリストに立ち向かって行った彼の背中は震えていました」

マサコ   「(モモエを突き飛ばし)ウソだ、本当にそんなことする人いない、ジェームズ・ボンドじゃあるまいし」

ジュンコ  「(立ち止まり)国籍もわからない猿みたいな顔の男が、何も言わずに銃を抜き、彼の額に銃口を〜〜」

マサコ   「ウソだ!(とジュンコを突き飛ばし)そうか、そうだ、どうして今まで気づかなかったんだろう? 最初からこうすれば良かったんだ」

     と、拳銃を自分の顎の下に押し当てる。

二人    「ダメ、マサコ! 思い出して!」

 

 

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2005年07月23日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 5

収録会場を抜け出し、疲れ果てた様子のモモエ上手から登場。すでに夜、幹線道路の脇に立ってタクシーを拾おうとしている。

     コロス・ジュンコ下手から登場。自動車ごっこをしている少年のように、

ジュンコ  「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

     と、モモエのまわりをうろうろした挙句、

ジュンコ  「:::」

モモエ   「おい、タクシー、止まれよ」

ジュンコ  「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

     結局、止まらずにすどうりして、上手へ退場。

モモエ   「すかしてんじゃねえよ、バーカ! ったくどいつもこいつも」

     奥からタクシーを運転しながらコロス・マサコ登場。

マサコ   「ぶーん、キキッ(とモモエの脇で止まる)」

モモエ   「うわ、びっくりした」

マサコ   「ガチャ(とドアを開く)」

     モモエ、ちょっと怪しいと思いながらもそのタクシーに乗り込む。

モモエ   「バタン(とドアが閉まる)」

マサコ   「どちらまで?」

モモエ   「海」

マサコ   「うーんアバウトだ」

モモエ   「どこでもいいから、海の見えるとこ連れてけって言ってんの、文句あるわけ?」

マサコ   「いえいえ、慣れてますから。皆さん最後に行きたい場所はバラバラですからねー」

モモエ   「はあ? (フロントガラスのネームプレートに気付き)あ、よんひとうえ(四人上)? 変わってるー、運転手さんて沖縄とかの人? 何て読むのコレ」

マサコ   「:::」

モモエ   「アタシ今めちゃくちゃ機嫌悪いんだけど、シートがお小水でビチャビチャになってもいいわけアンタ」

マサコ   「シニガミですよ、読んだまんまです」

モモエ   「へー変わってるー、そんな名前あんだホントに、へー」

     ジュンコ上手から登場。

ジュンコ  「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

マサコ   「キキーッ(と急ブレーキで止まる)」

モモエ   「ちょっと、何、急に止まらないでよ」

マサコ   「ガチャ(とドアを開く)」

     ジュンコ、遠慮なく乗車。

ジュンコ  「バッタン(とドアが閉まる)」

マサコ   「どちらまで?」

モモエ   「おい、まだアタシ乗ってんじゃん、ちょっと!」

マサコ   「すいません、規則なもんで」

ジュンコ  「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜(とモモエの体に車のオモチャを這わせる)」

モモエ   「うるさい、ああもう、何このガキ!」

ジュンコ  「:::」

     モモエの顔をジッと見つめているジュンコ。

マサコ   「坊や、どちらまで?」

ジュンコ  「うんとねーとっても近くてー遠い場所まで」

モモエ   「何じゃそりゃ」

マサコ   「:::」

     マサコ、無言で車を出す。    

ジュンコ  「オバサン(モモエ、ジュンコを激しく責める)、ま、間違えた、お姉さんはどこ行くの?」

モモエ   「あん? 海」

ジュンコ  「じゃ、僕と一緒だね」

     間。

モモエ   「よしよし、オツムが弱いんだなお前はな、わかったわかった、アンタ一人? お母さんどうしたの?」

ジュンコ  「ママとはね会っちゃいけないの、規則で」

モモエ   「あー、やっぱそっち系の施設入るんだ。わかるわかる同じ匂いがすんのよ、アタシも昔近いとこまでいったから。名前は?」

     間。

ジュンコ  「プリンスマイケル二世」

モモエ   「運転手さん」

マサコ   「ガチャ(とドアを開く)」

ジュンコ  「アメリカンジョークだよ!」

モモエ   「バッタン(とドアを閉める)」

ジュンコ  「アトム」

モモエ   「アトム?」

ジュンコ  「うん、パパが付けてくれたの」

モモエ   「あいたた、まーたそこに戻るか、アタシ何か気分悪くなってきた。ごめん降ります、運転手さん?」

マサコ   「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

ジュンコ  「ねえ、お姉さんはどうしてあの時パパに声をかけなかったの?」

モモエ   「は、いつ? ねえ、ちょっと(運転手さん)聞こえてる?」

ジュンコ  「デパートの屋上でパパと再会した時」

     気がつけば、凄い勢いで飛ばしまくっているタクシー。

モモエ   「ね、ねえ運転手さん? スピードちょっと出すぎだと思うんだけど、ア、アブナイってば!」

マサコ   「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

ジュンコ  「ねえ何で?」

モモエ   「だから、アイツはてっきり死んだと思ってたから、怖くて声をかける勇気が出なかったの! これで満足?」

ジュンコ  「わーい、きゃっほー(大喜びで助手席に移る)」

モモエ   「お前、この状況わかってるか、おい!」

ジュンコ  「だからお姉さんは僕のママになれなかったんだね」

マサコ   「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

モモエ   「は? 何?」

ジュンコ  「だからお姉さんは、ママの代わりに僕とずーっと一緒にいてくれるんだよね、ね?」

モモエ   「何でアタシがアンタと、冗談じゃないっつーの!」

マサコ   「そろそろですよー」

モモエ   「え、海、もう?」

マサコ   「行きますよ、いいですかー」

モモエ   「オッケ〜〜〜じゃねえよ、ちょっと待て!」

ジュンコ  「うん」

三人    「せーの〜〜〜」

     暗転。

三人(声) 「どっぼーん! ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶくぶく、ごぼごぼごぼ」

 

     浜辺に一人取り残されているモモエの姿。

モモエ   「はあ、はあ、はあ、あれ、アタシ、まだ生きてる? そっか、よかった」

パーン! と一発、乾いた銃声が島に響き渡る。

     モモエ、呆然と自分の胸に手を当て撃たれたことを確認し、崩れる。

     間。

ジュンコ  「ぶーん、ぶーん、ぶーん〜〜〜」

     と言いながらコロス・ジュンコ、下手から登場。そして、

ジュンコ  「よいしょ、よいしょ〜〜」

     と言いながら、モモエの体を引っ張って奥へ退場。

暗転。

     

 

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2005年07月22日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 4

     真っ暗な浜辺で必死に拳銃を探しているモモエの姿。

モモエ   「あー畜生―どこだよもう。確かこの辺だよな、暗すぎ、何も見えないっつーの」

パーン! と一発、乾いた銃声が島に響き渡る。

モモエ   「うそ、何で? あの拳銃? だって、アタシが隠したんじゃん。見つけたの? やっば」

     携帯の着信音。

モモエ   「ああもう、こんな時に誰? ハイもしもし?(と、あるはずのない携帯に出て)ああ先生か、は? なんでカウンセリングに来ない? だから平気だって言ってんじゃんもう、会社? あ、やめた。面白くないから。アタシ、これから女優になる。そう目覚めちゃった。ちなみに今忙しいし、これからオーディション受けるとこ。そう、賭けてるわけよ、これに。あれー何だか声遠いみたーい、や(だ)、電波、よわ(い)(いきなりピッと電源を切る)終了。ったくうるっせーなもう。あれ、アタシ今オーディションとか言わなかった?」

     モモエが電話をしている間にコロス・ジュンコとコロス・マサコ、上手下手から登場している。

二人    「2003年、桜田モモエ、二十五歳の春!」

 

     モモエの回想。

ジュンコ  「では、次の組入ってくださーい」

マサコ   「ハーイ」

モモエ   「うわ、もうアタシの番。ああロレックスしなきゃ::(腕に目をやり)あら、もうティータイム? ってそれ時計じゃん! リラックスだよ! ああもう。ん、ん(と咳払い)よし」

マサコ   「:::(モモエをめっちゃ見る)」

モモエ   「何?」

マサコ   「強敵」

モモエ   「は?」

ジュンコ  「では、とりあえず自己紹介からお願いします」

モモエ   「えー〜〜(と何か言おうとする)」

マサコ   「(それを遮り)へのもへ子、十八歳です。趣味は読書と映画鑑賞、特技はどこでも寝られることです、テヘ。特に特徴ないのが特徴だけど、元気元気で頑張るのでよろしくデース!」

モモエ   「何がデースだ」

ジュンコ  「どうかしましたか?」

モモエ   「いえ別に」

ジュンコ  「じゃそっちの方」

モモエ   「あ、はい。えー桜田モモエ二十五歳」

二人    「エーッ!」

モモエ   「何だよ」

ジュンコ  「二十五歳?」

モモエ   「あ、いや、だから、のように落ち着いて見られる十九歳って言おうとしたんです。テヘ」

ジュンコ  「ならいんだけどね、これアンダー20限定だから、いるんだよ身の程知らないでサバ読んじゃう子がさあ」

モモエ   「あ、あは」

マサコ   「見えなーい」

モモエ   「シッ」

ジュンコ  「じゃ続けて」

モモエ   「はい、えー趣味は、リストカットと精神鑑定を受けることで、特技は無断欠勤とリストラ、高校時代イジメにあって、純潔は犬に捧げました。訊かれもしないことをぺらぺら喋るのが特徴でって、あ」

二人    「:::」

モモエ   「しまった! また同じ失敗してんじゃんアタシ。違うんです今の、ウケを狙ったっていうか、出会い頭のインパクトをですね、ガツンとその」

ジュンコ  「オッケー、では次の審査に移ります」

モモエ   「え、いいの、マジで?」

ジュンコ  「さあ、これからが本番ですよ。二人とも向かい合って」

マサコ   「ハーイ」

モモエ   「こ、こんな感じ?」

間。

モモエ   「あのーこれって〜〜」

ジュンコ  「レッツゴー、ビームフラッシュ!」

マサコ   「ビームフラッシュ!(と自信満々で変なポーズ)」

モモエ   「え、え? ビ、ビームフラッシュ(と自信なさげに変なポーズ)」

     ジュンコ、二人の姿勢を厳しくチェック。そして、

ジュンコ  「(モモエを指差し)よし、君の勝ち、合格!」

モモエ   「えっ何が?」

ジュンコ  「合格!」

モモエ   「いや、だから何が?」

ジュンコ  「合格!」

モモエ   「は?」

マサコ   「えーん、悔しいよー、でも もへ子はモモエになら負けてもいいって思ってたんだよグスン、はい握手」

モモエ   「ありがとう、よくわかんないけど」

ジュンコ  「オメデトウ!」

マサコ   「オメデトウ!」

     二人、パチパチと拍手する。

モモエ   「あの、すいません、合格しといてアレですけど、ホントにこんなんでいいの? ほら、ダンスとか演技とか」

ジュンコ  「やるな、見たくない!」

マサコ   「うん、何もできないあなたが素敵」

モモエ   「いや、でも普通はもっと〜〜」

マサコ   「モモエ」

モモエ   「何?」

マサコ   「もへ子の分まで頑張ってね!」

モモエ   「うん、アタシ頑張る! って、だからこれ何のオーディションなんだよ! アタシそれすらわかってないんだけど」

二人    「:::」

     二人、無言で奥へ退場。

モモエ   「いや、だから何だっつーの、もう」

     モモエ、二人を追って奥へ退場。

     三人、何やら奥でヒソヒソ話。

二人(声) 「だーかーらー〜〜」

 

突然、爆笑オンエアバトルみたいなテーマ曲が流れる。

     コロス・マサコ、奥からマイクを持って登場。

マサコ   「さあ今週もやってまいりました史上もっともシビアなお笑い番組『爆笑オー! ヤー! バトル』、司会はわたくしアナウンサーのナニガシナニエでございます。よろしくお願いいたします。ひゅーパチパチパチ。さてトップバッターは、デビュー前から話題沸騰、果たしてヒトとロボットは共存できるのか? 21世紀の笑いは俺たちに任せろ、異色の大型新人コンビ『アイロン28号』の登場です、どうぞッ!」

モモエ(声)「無理だっつーの! どうやってコイツとネタ合わせすんだよ。つーか、アタシお笑いとかできないし。え、もう始まってる?」

     マサコ、台詞の間に上手へ退場。

 

 

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2005年07月21日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 3

     無人島の夜。

     ジャングルの中を怯えながら歩いているジュンコ。木々のざわめきにまじって聞こえるそれっぽい獣や鳥の鳴き声、そしてその効果音を担当するコロス・モモエとコロス・マサコ上手下手から登場。二人ともコロスの証『怪しい仮面』をつけている。その物音にいちいち超過敏に反応するジュンコ。やがて〜〜、

モモエ   「イグアナ、イグアナ」

ジュンコ  「きゃあ!」

マサコ   「イグアナイグアナ」

ジュンコ  「ああ助けて」

モモエ   「陸イグアナでーす」

ジュンコ  「きゃあ」

マサコ   「海イグアナだよーん」

ジュンコ「ああ、陸と海から挟み撃ち、どうしよう、海岸! は二人がいるからダメだ、困った」

モモエ   「無礼者!」

ジュンコ  「え?」

マサコ   「ほれ、そちも名を名乗らぬか!」

ジュンコ  「せ、拙者、森ジュンコ、当年とって十七歳、生まれも育ちも葛飾柴又〜〜て十七歳なのアタシ? えー?」

モモエ   「ねえ、どうしてイグアナがこわいの?」

ジュンコ  「え、どうしてだっけ? そうだ、だって学校のみんなが、アタシをそういう目で見るんだもん、爬虫類みたいな目で!」

マサコ   「キンコンカンコーン」

モモエ   「キンコンカンコーン(と学校のチャイムの音)」

二人    「1995年、森ジュンコ、十七歳の秋!」

 

     ジュンコの回想。

マサコ   「ジューンコ、遅いよ」

ジュンコ  「え、ああ、ごめんごめん」

モモエ   「頼むよ学級委員長、アンタいないと始まんないじゃん」

マサコ   「そうだぞ、衣装これで決まりだけど、まだメニュー決めてないしー」

ジュンコ  「あそっか、アタシのアイディアだよね『タヒチアンカフェ』」

二人    「イケテルー」

ジュンコ  「でしょ、今に来るからカフェの時代が」

モモエ   「ジュンコ ウチらと違って頭いいよねー」

マサコ   「ねー、テストだっていつも上から五番以内」

ジュンコ  「やめてよもう、正確には三番以内、間違えないで」

モモエ   「教えて欲しいよねー、ガリ勉の仕方とかー」

マサコ   「ねー、爪の垢とか煎じて飲みたいーみたいな」

ジュンコ  「もう大げさなんだから、足でいいかな? 貸して、爪きりどこ?」

二人    「うわー、イヤミー」

ジュンコ  「ううん、イヤミじゃなくてホ・ン・ネ」

モモエ   「ねーね、で部活の方は?」

ジュンコ  「部活?」

マサコ   「やだそれで遅れたんでしょー、男子集まったの?」

ジュンコ  「え、何部だっけ?」

二人    「やだー、アンタが作ったんでしょー『ミステリー小説愛好部』通称〜〜」

ジュンコ  「あ、ミステリーサークルだ!」

二人    「その部長、みたいなー」

ジュンコ  「ウチのガッコ、なんで部のことサークルって呼ぶんだろ? おかげで男子入ったけど、アラマタ君とか、ヤオイ君とか? 三人そろって月刊ムーの愛読者、ぜんぜん話合わなくて」

二人    「ふーん」

モモエ   「アラマタ君」

マサコ   「ヤオイ君」

二人    「あと一人は?」

ジュンコ  「あと一人?」

二人    「いたんでしょ三人」

ジュンコ  「うん、あれ、名前出てこない。あと一人、割とまともな感じで、あれ、あれ?」

     二人、ジュンコのパレオを剥ぎ始める。

ジュンコ  「あれ、って寒ッ、ちょっと、やめてよ、何してるの?」

二人    「イジメー」

ジュンコ  「あら、それは素敵〜〜なわけないじゃん。返してよ、アタシ何もしてないじゃん」

二人、口笛を吹く。犬ども参上。 

二人    「ワウワウ、ワオーン」

     二人、犬の鳴き真似をしながらジュンコを追い詰めていく。

ジュンコ  「ねえ、ちょっと、こわいよ、やめてよ」

モモエ   「実はー、最近うちのセントバーナードが発情期みたいなのー」

マサコ   「あら奇遇、宅のもちょうど発情期、グレートデンざますー」

モモエ   「吠えるわよねえ」

マサコ   「手に負えないわー」

二人    「でも、去勢はかわいそう」

モモエ   「委員長に処理してもらお」

マサコ   「さんせーい」

二人    「人と犬の子、見てみたいわー」

二人、犬の真似をしながらジュンコの方へ。ジュンコ、犬とともに体育器具室へ押し込まれる。

ジュンコ(声)「やめて、やめてよ、ちょっと!」

二人、変な踊りを踊りながら、

二人    「もみじ散る散る秋の空、ガッコの体育器具室で、犬が二匹に女子一人、何があったか知らないけれど、気がつきゃアノ娘は犬夫人、今日からアノ娘は犬夫人、操散る散る秋の空、ガッコの体育器具室で〜〜」

ジュンコ(声)「イヤーッ!」

二人    「チーン! 合掌」

ジュンコ、放心状態で出てくる。

モモエ   「では一言、大人になった感想をどうぞ」

ジュンコ  「::ワン」

マサコ   「もう一度。この騒ぎで集まった、野次馬根性丸出しの全校生徒に向かって、今の気持ちを大声で!」

ジュンコ  「ワン、ワン、ワン!」

モモエ   「グッボーイグッボーイ、骨チックナモノヲアゲルヨー」

ジュンコ  「ハッハッ ハッハッ(と犬のように)」

マサコ   「さあ、取ってこい(と何か投げる)」

ジュンコ  「ワオーン」

     ジュンコ、奥へ退場。

モモエ   「で、この後がひどかった」

マサコ   「うむ、転落人生の始まりですな、クラスの中心から奴隷階級へストーン」

モモエ   「でもあんなことする必要ないよね」

マサコ   「無理心中ってねー、ガキの分際で」

モモエ   「一人で死ねよって感じ」

マサコ   「しかも自分だけ無傷って」

モモエ   「太宰治かお前は、人間失格!」

マサコ   「走れメロス!」

     間。

二人    「まだ?」

     ジュンコ、奥からパレオを付け直して登場。

ジュンコ  「あの、無理心中とか、あまり穏やかでない言葉が聞こえたようですけど」

二人    「:::」

ジュンコ  「もしもし?」

     二人、見えない針を手に持って舌なめずり。そして、

モモエ   「プシュー、プシュー」

マサコ   「プシュー、プシュー」

     と連呼しながらジュンコの自転車のタイヤに針を突き刺しまくる。

ジュンコ  「ああ、やめて、見えないけど、それアタシの自転車、やめて、帰れなくなっちゃう」

モモエ   「プシュー、プシュー」

マサコ   「プシュー、プシュー」

ジュンコ  「ああ」

モモエ   「えい、ガシャガシャーン! 自転車を蹴り倒す音」

ジュンコ  「ああ」

マサコ   「カラカラ カラカラ〜」

ジュンコ  「それは何?」

マサコ   「倒れた自転車の車輪がむなしく回る音」

ジュンコ  「あ、なるほど。ひどい!」

モモエ   「仕方なく、ボロボロの自転車を引いて下校するジュンコ」

ジュンコ  「あ、はい(と言われた通りの仕草)」

マサコ   「と、そのとき!」

 

 

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2005年07月20日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 2

二時間後くらい、誰もいない浜辺。もうすぐ夕暮れ時。下手から沖をきょろきょろ眺めながらマサコ登場。少しして上手から周囲を警戒しつつジュンコ登場。

マサコ   「ねえ」

ジュンコ  「ひゃ」

マサコ   「誰かいた?」

ジュンコ  「誰が?」

マサコ   「アンタに訊いてんの」

ジュンコ  「ううん。あ、でもヤシの実あったよ、割れてるヤツ、あっちで見つけた」

マサコ   「どう食べられそうだった?」

ジュンコ  「うん大丈夫、腐ってるけど」

マサコ   「じゃあダメじゃん」

ジュンコ  「あ、そっか、ジュンコ反省。船はどう?」

     マサコ、首を横に振る。

ジュンコ  「さいですか」

マサコ   「ねえ、さっきのアレ〜〜」

ジュンコ  「アレ?」

マサコ   「ほら(と指でジェスチャー)、今モモエが:::」

ジュンコ  「ああ(例の)」

マサコ   「どう思う? やっぱり誰かいるのかな。でもさあ拳銃とか持ってる人って〜」

ジュンコ  「ジェームズ・ボンド!」

マサコ   「は?」

ジュンコ  「いや、ほら悪の組織から逃げる時に、あやうくなって飛行機から脱出、でその途中この島に漂着して〜〜」

マサコ   「いるのかピアーズ・ブロスナンが、ん? キメキメのタキシードで助けてくれるのか、バカ言ってんじゃないの、もう」

ジュンコ  「じゃあショーン・コネリーの方は?」

マサコ   「あ、それなら可能性あるかも」

ジュンコ  「でしょ」

マサコ   「初代だし貫禄違うよねー、あの年でまだアクションやってんだよ、すっごいよねー」

ジュンコ  「ねー、老体にムチ打ってるあの姿見ると、アタシ感動の涙が止まらない〜〜ねえこれ何の話だっけ?」

マサコ   「殺していいかなマジで? そんな空気よ今」

ジュンコ  「::ごめん、知ってた、映画だしね、ジェームズ来ないよね、ハイ消えた。サンダーバードに続き007もペケ」

     間。

マサコ   「だけどモデルになった人いるって知ってた? つーか原作者なんだけど」

ジュンコ  「いるのー! 濃ゆい顔の洋モノヒーローが、マジで!」

マサコ   「:::」

ジュンコ  「ごめん、食いつきすぎ、わかってます全部、オッケエです」

マサコ   「ねえ」

ジュンコ  「ハイ」

マサコ   「もう平気って言ってたけどさ、アンタ精神科とか、通ってんじゃないのホントはまだ」

ジュンコ  「:::」

マサコ   「ま、言いたくなければいいけど」

ジュンコ  「あ!」

マサコ   「何?」

ジュンコ  「インディ・ジョーンズはどう?」

     マサコ、拳にハーッと息を吐きかける。

ジュンコ  「ウソです、ウソ」

     モモエ、下手から登場。     

モモエ   「船は?」

     マサコ、首を横に振る。

マサコ   「そっちは?」

ジュンコ  「人いた?」

モモエ   「いるわけねぇじゃん」

マサコ   「ねえアレ(は?)」

モモエ   「捨てた」

ジュンコ  「どこに?」

モモエ   「海、けっこう深いとこ投げたから大丈夫っしょ、つーかさあ、なんでいつもこーいう役アタシなわけ?」

マサコ   「ごめん、やっぱ持ってた方がよかったかな?」

モモエ   「:::」

ジュンコ  「そっか、イグアナ出たら撃てるもんね」

マサコ   「いやイグアナは別に、そんなこわいの?」

ジュンコ  「通常サイズは平気、ただビッグサイズがちょっとねえ」

マサコ   「アタシはアンタがちょっとねえ」

モモエ   「:::」

     間。

ジュンコ  「日が暮れちゃうね」

マサコ   「来たの遅かったからねー」

ジュンコ  「お腹グー」

マサコ   「::うん」

ジュンコ  「グー、グー、グー!」

マサコ   「わかったから」

モモエ   「でもキレイだよな」

二人    「うん」

マサコ   「ねえ、天国の黄昏ってさ、こんな感じなのかな」

二人    「:::」

 

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boy_kasiko at 17:30|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2005年07月19日

・ 戯曲 全文掲載! 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』 1

『シロツメクサの約束』公演カウントダウン企画といたしまして、少年かしこvol.1 『タヒチ 〜楽園におちた日〜』の脚本(戯曲)を6回にわけて全文掲載することにいたしました。

これを読めば『シロツメクサの約束』に出てくる南国三人娘の秘密がバッチリわかってしまいます。きっと今回の公演が何倍も楽しくなること間違いなし!

残念ながら今回はお越しいただけないお客様も、もし『タヒチ』をご覧になっていらっしゃらないようでしたら、ぜひ読んでみてください。

なお、小説とは異なりこの作品は戯曲(舞台台本)形式になっております。

専門用語も出てきますし、もともと縦書きだったものをワードからコピーしてそのままペーストしたので、かなり読みづらいと思います(ごめんなさい!)。その点はどうぞご了承くださいませ。

もしお時間があれば、コピーして縦書き用に設定したワード文書に再びペーストしていただければかなり読みやすくなると思いますのでぜひお試しください。

 

それと、この作品を上演なさりたい場合には、

必ずこちら(boy_kasiko@blue.livedoor.com)までご連絡くださるようお願い申し上げます。ほぼセットなしで女の子が三人いればすぐに上演できてしまう作品です。上演時間は大体75分くらい。よかったら挑戦してみてくださいね。

では、どうぞ。

(編集長)

 

※ 頑張って読んでみようかな? と思ってくれたアナタはこちら(人気blogランキング)をクリックしてくださいね。いつも本当にありがとうございます!


サイパン

タヒチ 

楽園におちた日〜

 

作・わしみざわ よしつぐ

 

 

 

《キャスト》

森ジュンコ(25) ニート。

桜田モモエ(25) 女優の卵。

山口マサコ(25) 派遣OL.。


南国調の軽快な音楽。

     舞台奥に熱帯の密林を思わせる鮮やかなガラのカーテンが重ね合わせて二枚吊ってある。その中央を割って、水着にパレオ姿のジュンコ登場。

     いわゆる前説。

ジュンコ   「えー、本日はご来場いただき誠にありがとうございます。間もなく開演いたしますが、ここで皆様にいくつかお願いがございます。上演時間は七十分で、途中休憩等一切ございません。なお、トイレは出入り口脇にございますので、極端に膀胱の小さい方は今のうちに用をお済ませください。あと劇場内 飲食喫煙 厳禁です。そちらの方もご協力よろしくお願いいたします。それから、あとはケータイ電話ですね、ご面倒でも必ず電源をお切りくださいますようお願いいたします。『マナーモードにしときゃいんだろ?』ダメです。ここだけの話、今日は出演者の三分の一がロボットです。余計な電波が入ると暴れたります。ですからピッ、今のうちに電源切ってください。はい、それではみなさん切ってくださーい、見てますよー。:::どうですか、そろそろいいですか? はい、どうもご協力ありがとうございました。ではもうしばらくお待ちくださいませ」

     ジュンコ、奥へ退場しかける。

携帯の着信音。

ジュンコ   「ハアァー(と深いため息をついて客席を見まわす)」

ジュンコと同じくパレオ姿のマサコとモモエ上手下手より登場。

三人    「はい、もしもし?(と素早く携帯電話に出るマイム)」

     以下、話主に合わせて残りの二人は口パク。

ジュンコ  「あー、久しぶりー! うーん元気。今? 全然平気。あ、ちょうどね、劇やってる友達がいて手伝いで〜〜え? いるよ友達くらい。何、引きこもりって〜〜社会復帰してるもん、まだ無職だけど。用ないなら切るよ。うん、ウソ、うれしいからねホントは。でも、どしたの急に?」

モモエ  「旅行! いつ? ムリムリ。知ってる、アタシのスケジュール? ほら、もうすぐ連ドラとか始まんじゃん。ビデオ、あるけど? バッカ、出んの、アタシが! 一応準レギュラー、そう、月9。え、3チャン? 『今夜もあなたのパートナー』? 違うフジ、ホントだって。えなりくん主演のヤツ。アタシだって信じらんないよ、いろんな意味で。まあ、第一話で殺されんだけどさ、ハブにかまれて。うん、まあね、ありがと。頑張ってるわけよ。だから今回パス。でも何、どこ行くつもり? またバナナワニ園か。違うの?」

マサコ   「海外―! あのねー、今そんなヒマとお金があるかいな。有給? 取れないよ、クビんなっちゃう。ウチの会社今たいへんでさあ、そう、同期みーんな見切りつけてやめてくもん。ん、アタシ? そりゃ、そうしたいけど、あのねー、そう簡単に次の仕事見つかるくらいなら〜〜って、アンタに言ってもしょうがないけど。だから、ごめん。宝クジでも当てなきゃムリだから」

ジュンコ  「タダ! それタダで行けんの? 敷金礼金無しで? うん面白くないよね。でも、どういうこと?」

モモエ   「ほぇーん、懸賞でねー。当ったんだ、クロスワードパズル? すごいじゃん。何かもう一生分の運使い果たしたって感じだ、逆に縁起悪いよね、あ、イヤミ? うーん六日間かぁ。そーかぁ、最近休み取ってねえしなぁ」

マサコ   「すんごーい南の島! 無人島? 行きたいよ、そりゃあ。夢だもんそういうの。フローネ? 南の島のフローネ、そんな感じ? 古いか」

ジュンコ  「ガラパゴス諸島、ではないよね? いや、ならいんだけど。ホラ、イグアナ関係にちょっと不安が、そう外国はそれが心配」

モモエ   「『ショック! えなりかずき、愛の演技指導! 女優Sたまらず海外脱出!』んー話題作りになるかも」

マサコ    「あ、でさあ〜〜」

ジュンコ  「肝心なとこまだ聞いてないんだけど〜〜」

モモエ   「だから場所ってどこよソレ?」

     間。

     同時に、

ジュンコ  「ああ!」

モモエ   「へー!」

マサコ   「おお!」

 

三人    「タヒチね!」

三人、突然それぞれ水泳前の準備体操を始める。やがて、緊張した面持ちで互いに顔を見合わせ、意を決したように一箇所に寄り集まる。そう、ここは太平洋に面した とある断崖絶壁の上なのである。

吹きすさぶ風と岸壁に打ち寄せる荒波。

マサコ   「行くよ、いい?」

モモエ   「オッケー」

ジュンコ  「うん」

三人    「せーの〜〜〜どっぼーん!」

      と、断崖絶壁から海へダイブ!、

三人    「ぶくぶく、ぶくぶく、ぶくぶくぶく、ごぼごぼごぼ」

三人、一度海底に深く沈みこみ、やがて溺死体のようにぷかぷかと海面に浮かんでくる。

南海の楽園タヒチに向け、モーレツに泳ぎ始める三人。ジュンコ、犬かき。モモエ、平泳ぎ。マサコ、クロール。何度も溺れそうになりながらそれでも必死に泳ぎ続け、やがて、島到着。

     三人、ぜいぜいと肩で息をしながら、

モモエ   「着いた、着いた、やっと着いた」

ジュンコ  「でも、意外と、早かったね、思ってたより」

マサコ   「うまく、海流に乗ったのが、よかったのかも」

 

モモエ   「そうそう、途中で、親切なイルカの群れに出会って〜〜      〜って、んなわけあるかっ! ちょっと待てオヤジ、船戻           せ、オイ!」

ジュンコ  「あ、見て、手振ってるよ。アローハー」

     見れば、沖を遠ざかって行く一艘の貨物船。八名信夫を黒くしたような爺さんがにこやかに手を振っている。

モモエ   「何笑ってんだオマエは、ああーんッ? いきなし海に突き落とすかフツー?(遠くの船に向かい)このサルがーッ、モンキー、ジャパニーズモンキー!」

マサコ   「::ダメ、聞こえてない。悪口になってないし、それ」

モモエ   「だって似てんじゃんアイツ、日本猿に」

ジュンコ  「アローハー、アローハー」

二人    「:::」

     遠ざかってゆく船。

ジュンコ  「あーあ、行っちゃった、ね?」

無言でジュンコを責め始める二人。

ジュンコ  「え、何? ちょっと」

モモエ   「アロハって何だ、それハワイじゃん」

ジュンコ  「違うの?」

マサコ   「『こんにちは』なら『イアオラナ』。『またね』は何だっけな? つーか反省しなよ、アンタのせいでしょあの船!」

モモエ   「あーあ、髪の毛グッチャグチャ」

ジュンコ  「何で? 楽しいじゃん、旅行に事件はつきものって、水野真紀言ってたよ、二時間ドラマで」

マサコ   「で、必ずそのあと人死ぬよねー」

モモエ   「ねーパターンだよアレ、ていうかアタシその死体やってるしね何度か」

マサコ   「あ、見た。温泉のやつ?」

モモエ   「そう。あ、知ってる? 片平なぎさってさ、ああ見えて」

ジュンコ  「うわっ、見て見て見て!」

モモエ   「るっさいな耳元で、何?」

 

 

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boy_kasiko at 10:44|この記事のURLComments(0)TrackBack(1)
次回公演速報 !!
少年かしこVol.5

「オーディション会場ココ↑」

場所:
神楽坂ディプラッツ
時:
2006年12月21日(木)〜24日(日)
出演:
友田安伊子(ジャスティス)、斉藤麻英子(殿様ランチ)
かめやすき、木場允視(ブンドルマンドリルネッサンス)他

その他詳細は近く当ブログにて発表! お楽しみに!
やっぱり気になる・・・

これが本業

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